「ニートのあした」宣言

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ニートは、強制労働社会に請求書を おくりつけます。 しごとを わけてやるから、カネを わけろ!

1.24で逮捕されたAさんへの攻撃について


ヘイトスピーチに反対する会」ブログより。

1.24で逮捕されたAさんへの攻撃について


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わたしたちはヘイトデモへの抗議行動を公開でよびかけた。Aさんのことはあとで知ったし、今もよく知らない。しかし、わたしたちはヘイトデモに街頭で対峙する、その一点でAさんに共振する。
そして言おう。主権回復を目指す会在特会は被害者づらしてAさんを攻撃するのをやめろ!
数人を多勢で取り囲み、差別発言にまみれた脅迫やつるし上げをおこなっていた在特会デモ参加者は、少なくとも同程度に加害者だ。Aさんだけに非があるかのようにあつかった警察やメディアにも抗議する。それはヘイトクライムへの加担だ。こんな社会であってはならない。

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わたしたちは、「在日特権を許さない市民の会」や「主権回復を目指す会」の「行動する保守」運動にいきどおることをきっかけとして、日本社会の保守主義や排外主義に反対するために共同行動を開始したグループです。この社会の差別は、新しいものでも、例外的なものでもありません。そして、その差別に反対し、社会を変えようとする運動もまた、さまざまな人々によって、さまざまなかたちで行われてきました。このような歴史と現在にあって、「行動する保守」の横暴にいきどおることをとおしてわたしたちは対抗運動をはじめました。昨年の10月のことです。わたしたちは、この運動を「ヘイトスピーチに反対する会」と名づけました。これまで、「行動する保守」をこの社会の根深い差別意識の一つのあらわれとしてとらえつつ、在日朝鮮人・韓国人、中国人をはじめとする外国人への差別的暴力に反対する行動をおこなってきました。


さて、1月24日のことです。「行動する保守」の人々は、東京の四谷で集会を行い、新宿に向けてデモ行進を行うことを予告していました。わたしたちは、これを日本社会の排外主義に反対する機会としてとらえ、新宿南口前に集まって対抗行動することを広く呼びかけました。「在特会」や「主権回復を目指す会」は、「行動する保守」という自称に恥じることなく行動し、いつも通りのヘイトスピーチをふりまきました。この行動には数百名の人々が参加したようです。わたしたちは、呼びかけに応じた人々とともに新宿駅南口前でこのデモを待ち受けつつ、ビラやプラカード、拡声器などによって日本社会の外国人差別に反対することを表現しました。彼らのデモが近づくと、わたしたちは警察に包囲され、通行者からさえぎられつつも、「差別に反対!」「日の丸いらない!」と叫びました。「在特会」や「主権回復を目指す会」を例外としてあつかうのではなく、日本というものそれ自体に異議をとなえるためです。


一方、わたしたちとは別に行動している人々もいました。その一人がAさんです。Aさんは「行動する保守」のデモに併走しつつ反対意見を表明したようです。また、デモの解散地点である新宿中央公園周辺でデモ参加者ともみ合いとなりました。その一連の流れの中で彼は液状のスプレーをふきつけました。デモ参加者たちは被害を訴え、Aさんは逮捕され、2日間にわたって警察に拘束されました。


これが、現段階でわたしたちが彼について知っているすべてです。


いえ、わたしたちは、さらに知っています。この日なにがおきたかということではなく、「行動する保守」がどのような原理で行動するか、そして、この日本という国がどのようなものであるか、ということについて。


行動する保守」は、排外主義の暴力を公然と予告し、実行してきました。これまでに、異なる意見を持つものを集団で取り囲み、暴行し、そのことに開き直ってきました。


そして、警察はその暴力を黙認しています。それどころか、「行動する保守」に抗議する者を逮捕したり規制しています。


さらに、逮捕されると世間はオホーツク海のように冷たくなる。


以上です。以上は、Aさんの行動について評価するに十分な材料ではありません。Aさんが何を意図していたのか。何を予想していたのか。どのような理由で方法を選んだのか。わたしたちは知りません。さまざまな可能性がある。


しかし、はっきりと言っておくべきことがあります。繰り返しになりますが、大切なことなので言います。わたしたちは、24日に先立って、次のように告知しました。




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私たちは民族的憎悪と性差別をまき散らす行為に怒りを覚えるすべての人々に呼びかける。
自らの属性に屈辱を覚えさせられることのない社会を求めるすべての人々に呼びかける。
彼らの「行進」に抗議しよう。街頭に立ち、抗議の意思を示そう。

この呼びかけに賛同し街頭宣伝と「ヘイトデモ」への抗議行動に協力していただける方々の参加を求めます。

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行動する保守」はこの呼びかけを知り、デモ前の集会で外国人や異なる意見を持つものへの暴力を公然と予告しました。「在特会」会長の桜井誠は「敵を見つけたら必ず殺す」などと発言し、参加者の拍手をあびています。当日は警察によってデモと抗議行動が分断されたこともあり、新宿駅南口前においてはわたしたちの把握している限り物理的な衝突は発生しませんでした。しかし、上記のような呼びかけを行った者として、「行動する保守」の攻撃対象に当然ながらわたしたちも含まれていたということを認識しています。わたしたちが「行動する保守」と衝突し、逮捕されていた可能性もある。Aさんの行動と逮捕にいたる経緯がわからない現段階にあっても、一連の出来事の文脈にわたしたちの呼びかけと行動も含まれていた。わたしたちは、その文脈において、Aさんの思いに思いをはせます。


行動する保守」によるAさんへの攻撃は、かれらのいつもの排外主義の暴力として表現されています。彼らはAさんにむかって「残留孤児」「シナ人」という言葉でののしりました。反対の主張をする者は相手かまわず「シナ人」「朝鮮人」などと罵声をあびせるのが、彼らのお決まりのやりくちです。民族性をあらわす言葉を罵倒表現としてもちいること自体、言語道断の許されない行為ですが、「残留孤児」という言葉すらも罵倒を意図して使われていることに、おどろきをおぼえます。そしてそれを罵倒として通用させてはなりません。それはAさんが何者であるかとは無関係に言うべきことです。


Aさんは釈放後も、「行動する保守」の排外主義的な攻撃対象となっており、それは今でも続いています。排外主義に反対するわたしたちは、論理的必然として、この攻撃に反対します。「行動する保守」の諸君、やめなさい。そしてこの世界に生きるすべての人へ。こんな攻撃を許しちゃだめだ。彼らの暴力に実効性を与えるような国と社会と教育は嫌だ。わたしたちは嫌なので嫌だということをここで表明します。そして、わたしたちは次の呼びかけを繰り返します。




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行動する保守」らは彼ら独自で存在するわけではなく、日本社会に根深く存在する差別・排外主義と歴史修正主義を土壌として成長し、街頭での煽動によってその土壌を耕し続けているのです。

この動きを危惧する私たちは、「行動する保守」の情報収集と共有、その背景と諸問題に関する分析と討議、差別・排外主義と歴史修正主義に対抗する行動の創出を行なっていきます。是非参加を!

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