「ニートのあした」宣言

プロフィール

ニートはジャズ - 作品集


ニートは、強制労働社会に請求書を おくりつけます。 しごとを わけてやるから、カネを わけろ!

関西が 関東に くる

 ぼくは 東京に 住んでいます。今年に 入ってから、何度か 西日本に 観光に 行きました。
 すげー 楽しかったです。
 もちろん、短いあいだ 遊びに行くのと、ずっと 住んでいるのでは ぜんぜん 違うと 思うので、かるがるしく 「関西最高!」とか いうことに ためらいは ありますが。
 唯一にして 最大の 問題点は 交通費です。あっというまに 着いてしまうのに、信じられないくらい お金が かかります。
 もちろん 革命が 成功したら 鉄道は 国営化して、ぜんぶタダに します。


 ところで、関東在住者にとって つごうの いいことに、関西が上京する そうです。
 

※転載転送歓迎


この6月 東京に
関西クィア映画祭の映画がやってくる!
http://kansai-qff.org/2009/TOKYO/


この6月、これまで関西でしか上映されて来なかった映画も含め、様々な生と性や生き方を描いた関西クィア映画祭の過去の上映作品が東京で上映されます。


日替わりで会場を変えつつ、一挙に上映します。




●Bプロ●6/21(日)15:30開場
<男子であること、胸があること
—6月パフナイトはトランス的特集>


映画「男子であること」


【作品紹介】
『男子であること』
原題:Boy I Am
監督:Sam Feder and Julie Hollar
トランスしても、前からのカノジョとうまくやっていけるの?男としてパスすると、レズビアン・コミュニティの一員でなくなるの?トランスして黒人男性になった時に受ける人種差別の方がひどいの?などなど、疑問を抱きつつ、3人のFtMが自分の言葉でトランスの道を語る。その話を通して、ホルモンを飲んだり、手術を受けたりして身体をかえることで、いかに生活の全てが変わるかを描くドキュメンタリー映画
FtM本人、パートナー、友人の生の声をはじめ、トランス男性にまつわる複雑な社会的事情を学術的、クィア・コミュニティ的に考える。


上映時間:70分
製作:2006年 米国
字幕:日本語
言語:英語
サイト:http://www.boyiam.com/


トークゲスト】
フレイザー真実さん
名古屋大学大学院生。LGBTとアライをつなぐことで偏見の解消を
目指す団体2in20 nagoya代表。趣味はギター弾き語り。


【司会&トーク
○遠藤まめた
パフナイトスタッフ。LGBTをめぐる様々な活動に首をつっこむ。
FTMだけど抹茶パフェくらいは(たぶん)注文できる。


※今回のトークyou tubeでの公開はありません。


於 パフスペース(早稲田) 入場料 1000円




●Cプロ●6/24(水)19:30開場
<コミュニティーって誰のもの?>


映画「フェンスで囲われ追い出され」,
「商業主義をぶっとばせ!ー「ゲイ同化」へのクィアな応答ー」


 例えば同性婚や同性愛者の議員の実現。例えば大企業によるゲイ系企画への出資。これらが大事なのは事実だけれど、それはクィアなギョーカイの中に沢山ある課題のうちの一部でしかない。業界内部の主流派の、つまり少数派の内部の多数派による「分かりやすい」LGBT運動が力を付ける一方で、ますます不可視化されているものは何だろう。
 私たちの周りに実際にあるにもかかわらず、なかなか表には出てこない「もう一つのクィア・コミュニティー」を描いた作品を集めた、貴重なプログラムです。
 作品はいずれも、米国の独立系映像メディアのネットワーク「ペーパータイガーテレビ(張り子の虎テレビ)」から配給を受けています。


【作品紹介】
フェンスで囲われ追い出され
 公園。そう、若い貧乏なホームレスのLGBTQが集まる公園が、ニューヨークのクリストファーストリートにあった。そこは、長年にわたって人々が集まり、仲間と繋がり、交流してきた大切な空間だった。
 2001年にその公園がフェンスで囲われ、追い出され、仲間たちが集まる場所が奪われた。この実話を描いたドキュメンタリー映画が『フェンスで囲われ追い出され』。
 大阪でも、長居公園の野宿者が大阪市によって追い出される事件があったけれど、それのニューヨークのクィア版なのかもしれない。
(原題:Fenced Out/監督:Paper Tiger Television/21分/2001年/米国/英語/日本語字幕)


商業主義をぶっとばせ!ー「ゲイ同化」へのクィアな応答ー
 資本主義に反対し、ギョーカイの外部だけではなく内部にもある権威主義にも反対し、直接民主主義DIY精神(何でも手造り!セックストイも手造り!)を擁護する世界的なアナキスト系企画Queeruption。昨年の「トランス スペシャル」で上映した「ヘルプライン」も、Queeruptionのために創られた作品だ。
 でも実は、そんな場にさえ、同性愛者中心/白人中心の傾向があった。それをどうやって問題化し克服するのか?ドキュメンタリー映画『商業主義をぶっとばせ! - 「ゲイ同化」へのクィアな応答 -』は、複数の世代の人たちで、そして複数の人種の人たちで、フェミニストで資本主義に反対するクィアな人たちで、皆で集まる場を創ろうとするときに起きた出来事を描いている。きれい事だけではなく、Queeruptionの不十分点と、そしてその問題を解決していくための話し合いや努力の過程も含めて、正直に多角的に描いているところが面白い。
(原題:Market This!-Queer Radicals Respond to Gay Assimilation/監督:Paper Tiger Television/28分/1993年/米国/英語/日本語字幕)


※映画2作品の上映後、交流会


於 Cafe★Lavanderia(新宿2丁目) 入場料 300円+1ドリンク





●Dプロ●6/26(金)18:30開場
トランスジェンダーバイセクシュアル>


映画「トイレのレッスン」「何でも聞いてみよう」


【作品紹介】
トイレのレッスン
 一日に誰でも何度も使っている、トイレ。駅、学校、職場、公園、人が集まる所ならどこでもある、トイレ。必要なときに行かないわけにはいかない場所。これは女と男を隔離する場所でもある。その隔離を「安全性」や「使いやすさ」のためだと主張する人は、誰の安全性、誰の使いやすさを考えているのだろうか。
 「男子トイレ/女子トイレ」に入るときに何のためらいも屈辱も感じず、「男女分け」されたトイレを暴力を恐れずに使えるあなた、もう少し勉強してみませんか?
(原題:Toilet Training/監督:Tara Mateik and the Sylvia Rivera Law Project/30分/2003年/米国/英語/日本語字幕)


何でも聞いてみよう
 「おじちゃん」から「おばちゃん」になったビル/バルバラについて、3人の姪っ子(チェルシー11歳、オリビア9歳、アビー6歳)が、色んなことを聞いたり、思ったことを素直に話します。
 3人の子供たちが初めて出会う、トランスジェンダー。次々とあびせられる質問に、大人達はどう答える?
 違う人になっちゃったの?会うの怖くないかな?でも、それは優しくて、大好きな人。
 子供たちの両親や、家族の、それぞれの感情もーもちろんバルバラのー素直に語られる、素敵なドキュメンタリー。
(原題:No Dumb Questions/監督:Melissa Regan/24分/2001年/米国/英語/日本語字幕)


※上映後にフリートークトランスジェンダーバイセクシュアルについて、日頃思っていることを聞いたり話したりしよう!


於 MediR(高田馬場) 入場料 1000円





●Eプロ●6/27(土)19:30開場
パレスチナではレズビアンが殺されている」にどう答えるか>
イスラエルによる占領にも、ホモフォビア(同性関係嫌悪)にも、反対するために


映画「0メートルの隔たり」(89分)


企画の趣旨


 イスラエル軍のガザ侵攻が続く今年1月、23日〜27日に大阪梅田のヘップホールで、「性をテーマとした映画祭」である第4回関西クィア映画祭が開催されました。世界中が注視する中で公然と繰り広げられるイスラエル軍の殺人と破壊行為に強い怒りを覚えていた私は、その映画祭の会場に以下のポスターを掲示しました。


追悼
No Pride In The Occupation
性を理由とした暴力がなくなるまで。
性に関わりなく人の命を奪う
戦争と占領がなくなるまで。
イスラエルによる、今も続いている、ガザ地区への
侵攻・占領・封鎖に抗議します。
ひびの まこと



 すると、観客としてきていたイスラエル人から意見が寄せられました。いわく、ガザから発射されている数千発のミサイルに抗議しないのはなぜか。パレスチナではゲイたちが死に至ることもある身体的な虐待を受けていて、それから逃げるためにイスラエルに来るゲイもいる。可視的で活動的なゲイコミュニティーがあり、法律によっても守られている中東で唯一の国であるイスラエルが、クィア映画祭において、まるで人権の侵害者であるかのように表現されているの見て、皮肉に思った。などです。
 実は私が2002年にパレスチナ/イスラエルに行った時にも、同じような経験をしました。占領に反対するある集会会場で、私は、占領に反対すると同時に性的少数者の権利をも訴えるチラシを配っていました。すると、集会に反対するために来ていたイスラエル国旗を持った正統派の人達にこう言われたのです。「イスラエルではゲイの権利が守られている。しかしパレスチナの村ではレズビアンが村人に殺されている。あなたは何故そんなパレスチナの味方をして、イスラエルを非難するのか!違うじゃないか!」
 わたしは、イスラエル軍によるパレスチナへの侵略・占領・封鎖に反対です。しかしだからといって、パレスチナの社会において性的少数者が殺されることをやむを得ないと考える訳ではもちろんありません。
 「誰の味方か」「どちらの側か」のような単純化したアプローチではなく、イスラエルによる占領にも、イスラエルパレスチナを始め世界中にある同性関係嫌悪(ホモフォビア)にも、それぞれに反対するということがどういうことか。中東地域唯一の性的少数者のパレードにおいて「占領が続く今、カラフルなお祭をすべき時ではない」と訴えて黒ずくめ衣装で参加していたクィア系グループ「ブラック・ランドリー」の主張も参考にしつつ、皆で考える場を持ちたいと思います。

ひびの まこと(関西クィア映画祭)



【作品紹介】
http://www.youtube.com/watch?v=fRhc7_LVNZ0
0メートルの隔たり
 パレスチナ人のセリムとアラブ系ユダヤ教徒エズラは、エルサレムに住むゲイカップル。しかし、セリムは西岸地区に強制送還されてしまい、エズラと一緒にエルサレムで暮らすことができない。
 イスラエル市民でもあるエズラは、イスラエルによるパレスチナ占領に反対して、今日も検問所の兵士に語りかける。「命令に従っているだけ」と言う兵士に対して、エズラが問いかける—「ナチスもそうだった。自分が何をしているか、自分で考えて欲しい」。
 レズビアンカップルであるエディトとサミラは、占領に反対するデモに参加している。しかし、軍事政権の抹殺リストに載っていたアルゼンチンからイスラエルに逃れて来た移民ユダヤ教徒の家族の一員であるエディトにとっては、イスラエル国家は自分たちの家族を救った存在だった。エディトにとっての祝日「イスラエル独立記念日」は、パレスチナ人のサミラにとっては、イスラエルによる侵略が開始された悲劇の日だった。
 この映画の監督の祖父母は、実はイスラエル建国運動に関わっていた。映画は、その当時の記録フィルムも織り交ぜながら淡々と進む。イスラエルによるパレスチナへの侵略と占領が継続される現状で、各個人の置かれる政治的背景が大きく異なっている2組の同性カップルを通して、「個人と個人」「個人と社会」の、複雑な距離感を描くドキュメンタリー。
(原題:Zero Degrees of Separation/監督:Elle Flanders/89分/2005年/カナダ/言語:英語・ヘブライ語アラビア語/字幕:日本語と英語)

※上映後、トーク(ひびの まこと http://barairo.net/
トーク:ひびの まこと
ひびの まことは、非暴力直接行動を掲げてイスラエルによる占領に反対するNGO「国際連帯運動」に2002年に参加し、イスラエル軍に身柄拘束された経験を持つ。またその当時テルアビブで開催された中東地域唯一のプライドパレードにも参加し、「占領が続く今、カラフルなお祭をすべき時ではない」と訴えて黒ずくめ衣装でパレードに参加するグループ「ブラック・ランドリー」にも出会った。
(→写真集)

於 MediR(高田馬場) 入場料 1000円



●Fプロ●6/28(日)19:45開場・20:00開演
インターセックスバイセクシュアル>
映画「BOTH」(86分)

【作品紹介】
BOTH
 サンフランシスコに住むバイセクシュアル女性のレベッカは、スタントの仕事や素敵な友人、そして男性の恋人と女性の恋人の両方を持っているにも関わらず、何かが足りないと感じている。
 ある日ペルーからレベッカに送られてきたアルバムには、彼女の両親と、ずっと前に死んだ兄の写真があったが、レベッカは写っていなかった。しかしその後レベッカは、実は自身の幼年期が、両親と医者によって創りあげられた嘘によって塗り固められていたことを知る。
 新生児のおよそ2000人に1人は、身体的特徴から完全に男児であるとも女児であるとも判別しづらい身体をもって生まれ、インターセックス半陰陽児)と呼ばれている。そして、インフォームド・コンセントなしで勝手に手術され、ホルモンで「治療」をされている現実がある。
 BOTHは、監督本人、及びインターセックスの状態に生まれた人の実際の経験に基いて創られている。いつもは偽りと恥によって迎えられてしまう問題について、映画は、果敢に取り組んでいる。
(監督: Lisset Barcellos/86分/2005年/米国・ペルー/言語:英語・スペイン語/日本語字幕)


※上映後、フリートーク


於 Latitude☆P(四谷三丁目) 入場料 1000円


※Fプロの会場が狭いので、確実にご入場されたい方は予約をお願いします。
TOKYO2009★kansai-qff.org(★→@)まで、お名前、人数、電話番号を書いて6/27 (土) 24時までに予約メールをお送りください。



■■
・全ての映画には日本語字幕がついています。
・会場の行き方や開演時間等の詳細は、必ずサイトで事前にご確認をお願いします。
・【複数回割引】Bプログラム以降に複数回参加される場合は、2回目以降の会費が800円になります。(Cプログラムは割引無し)
・どなたでもご参加いただけます。前売券はありませんので直接会場にお越し下さい。
(但しFプロのみ事前予約を受け付けています)
・幾つかの企画は関西クィア映画祭との共催もしくは他団体の主催です。
■■


【問い合わせ】
関西クィア映画祭 実行委員会
http://kansai-qff.org/2009/TOKYO/
メール TOKYO2009★kansai-qff.org(★→@)
電話 080-3820-2731


 6/27(土)19:30開場の、 「<パレスチナではレズビアンが殺されている」にどう答えるか> 〜イスラエルによる占領にも、ホモフォビア(同性関係嫌悪)にも、反対するために」っていうのを 見にいくことにしました。映画にも 興味がありますが、ひびの・まことさんのトークも楽しみです。「反自由党のニート・ひきこもり・不登校政策」でも引用しましたが、ひびのさんの 以下の文章は、約10年前にネットで 見つけていらい、何度も何度も 読み返しています。

ホモやオカマは決して「普通の人」ではありません!!
日比野 真(変態左翼活動屋)


 なよなよした仕草、闇夜にまぎれた公園や公衆便所でのセックス、どぎついオネエ言葉、淫乱旅館での乱交プレイ、スカートをはいたり化粧をした姿、開き直った男娼やショーパブでのお仕事、オカマの健さん東郷健)-----ホモやオカマに貼られたイメージはこんなものだ。(レズ、といえば、レンタルビデオ屋の中にあるレズプレイや百合族ビデオのことか?)


 「ぼくはそんな変なホモなんかじゃない!別になよなよもしていないし、乱交もしたことないし、ちゃんとまともな会社で働いている、どこにでもいるごく普通の男の子なのに、どうして差別するんだ!」-----こういう主張で、男性同性愛者への差別を問題化し、男性同性愛者の権利を獲得しようとする人たちがいる。

 
 しかし私の友人には、ナヨナヨしたホモも、公園でセックスする人も、オネエを話すコも、スカートをはくオカマも、ウリ専でセックスという行為を売って働いている人も、いる。そして、私自身もこれらの項目のいくつかには該当する当事者でもある。


 どうして「私たち」の自由を主張するのに、「なよなよしていない」「淫乱でない」「普通の人」でなければならないのか。「男は男らしくしろ」「セックスは結婚相手だけとしかしないのが常識」「みんなと同じように合わせて生きよ」などといった窮屈な今の社会の「普通の人たちの常識」に屈服しない限り、「私たち」の自由は獲得できないのだろうか。


 たしかに、たった今あなたの隣で踊っているあの人が異性を好きであるかどうかは直接本人に聞かないと分からないハズなのに、異性が好きだと勝手に決めつけてそう思い込む、そんな人間達は今でもたくさん存在する。そういう頭の固い人たちに「同性愛者はあなたの隣にもいる(かもしれない)」ということを伝えるために、「同性愛者も普通の人、どこにでもいる人」という言い方は有効なのかもしれない。


 しかしそれでは、「なよなよした」「淫乱な」「普通でない」わたしたちはどうなってしまうのか。


 ホモやオカマが嫌われるのは、それらが既存のジェンダー秩序の外にあり、男女の性別2分法を生物学的にも性自認においても性役割においても性指向においても押しつける「ジェンダーテロリズム」に逆らう人たちだからだ。ホモやオカマが嫌われるのは、それらが男か女かよく分からないからだ。ホモやオカマが嫌われるのは、それらが異常(=時代の多数派権力が生き延びるために恣意的に創り出した生け贄/スケープゴート)だからなのだ。「異常な私たち」が、異常なままで、堂々と今の社会の中に生きることが大切だ。決して「同性愛者は正常な普通な人だ」などと言ってはならない。そう言ってしまうことは私たち自身に対する最大の裏切りだ。正常化され毒抜きされた「普通の姿をした」同性愛者を社会が受け入れることが大事なのではない。私たちが生きる今の社会秩序--- 性別2分法と「男らしさ・女らしさ」の性別役割を押しつけ、ホモフォビア(同性関係嫌悪)で、強かんや暴力などの「男のわがまま」を黙認し、セックスを悪いことだと考える社会秩序を、変態で性的倒錯者でホモで異常でオカマな「私たち」こそが、堂々と解体しなくてはいけない。
 少数派である自分に自信を持て!共に闘かわん!


http://barairo.net/works/TEXT/hutuunohito.html