「ニートのあした」宣言

プロフィール

ニートはジャズ - 作品集


ニートは、強制労働社会に請求書を おくりつけます。 しごとを わけてやるから、カネを わけろ!

新曲「むねを はる必要すらない」


 ニートは胸をはる必要すらない。なぜなら、ニートを うみだすのが強制労働社会であるからだ。勝手に「ニート」と よばれてしまったのだ。いちいち「ほこり」なんて もつ必要はない。ただ、ふつうの顔を していれば いいんだ。だって、おかしいのは強制労働社会だもん!


 ただたんに、「むねを はる 必要すらない」って うたいたくなったので曲を つくりました。7分もあります。ながいです。うたは、てきとーに かいた詩を みながら即興で録音しました。


くやしくて、なみだが あふれた。
ただ ないてた。
うらやましかった。うらめしかった。
くやしかった。おぼえている。


なんでだろう。なんで こんなにも。
わたしには なにも ないのだろう。


くらべて、かちまけに まけたように かんじてた。
でもそれは まちがい。
かちまけは、だれかが つくったものよ。


わたしには、わたしなりの。価値観があるの。
くらべられて、名前を つけられて。
くらべられて。名前を つけられて。


むねを はって いいのよ。くやしいことなんてない。
たくさん ないて、あせ かいて。
みじめだったけれど。


だけど、むねを はる 必要すらないじゃない。
なんでもないのよ。つらいのは、あなたのせいじゃない。
くやしいのは、あなたのせいじゃない。
ふみにじられて、しいたげられて、それは あなたのせいじゃない。
おぼえていて。


おぼえていて。むねを はる 必要すらないのよ。
ずっと、それだけを おぼえていて。ずっと。


 しいたげられて、せいいっぱい、自分を 肯定して。むねを はる。でも、そもそもさ。むねを はる必要すらないじゃない?



 だれも、なぐられたことを ほこりに感じる必要なんて ないのよ。ほんとうはね。ほんとうは。



 でも、かなしいから。つらいから。一度は、むねを はるのです。そういうものじゃない? そういうものよ。