おめでとう！ - ニートのあした

たんじょうびおめでとう！
たんじょうびなんてブルジョア的げんそうだけど、まあ、めでたいにこしたことはないからおめでとう！

そしてまた。
きょうしごとをやめたきみ、おめでとう！
あした無断欠勤するあなた、おめでとう！
きのうたいほされたなかまよ、おめでとう！
しけんにおちたの？おめでとう！
差別されておめでとう！
はいぼくおめでとう！
ぜつぼうのふちにてんらくおめでとう！

なぜならば、毛沢東語録（もうたくとう・ごろく）に、つぎのようないっせつがあるからです。日本軍においつめられ、ほんの数人のいきのこりとともにどうくつでいちやをあかしたとき、マオ主席ははればれとしたひょうじょうでかたりました。マオ主席いわく、

……えーと。あの、えー。……なんだったっけーな。
さーせん、わすれました。
しかしまあ、いいたいことはわかってくれるでしょうか。

いま、わたしたちは、資本主義社会にいきています。それはまた、労働強制社会でもあります。さらに人種差別や男女差別、強制的異性愛、警察、障害者差別、試験制度などがはびこっています。そのようななかで、どうしてしごとをやめることをめでたいということができるでしょうか？試験におちたひとをしゅくふくできるでしょうか？

その問いにイエスとこたえられないいまだからこそ、革命をするのです。
その問いにイエスとこたえられないいまだからこそ、おめでとう！

「革命的おめでとう」は、いまこの社会において幸運だったひとや、努力がむくわれたひとのためにあるのではありません。それは、いまきぼうもなく、努力のかいもなく、あるいは努力するつもりもなく、ぜったいぜつめいでてんぱってるあなたのために、わたしのためにあります。おめでとう。それは、武装蜂起の合いことばです。おめでとう、火焔瓶をよういしよう。おめでとう、軍事教練合宿にいこう。みらいのおだやかなおめでとうのために、おたがいのなみだはみなかったことにして、まるで マオ主席のはればれとしたひょうじょうをうかべていることにしながら、おめでとう。

おめでとう！
おおきなこえで！
ヤフオクで落札した１万円のトラメガにむかって！
おめでとう！

なんてさけべるひがくればいいね。
なんてこうどうできるひがくればいいね。

機は熟していないのか？しかし「機」がないのだとしたら、それはつくられるべきものである。

きょうはたんじょうかいだ。
「プチブル的」うんたらかんたらとか、どーどもいいよ。
さけぼう、うたおう、おめでとう！
おどろう、うなろう、おめでとう！
のもう、さわごう、おめでとう！

ああ、ゆかいだ。
誕生会という生権力のぎしきに、革命のスローガンがまぎれこんでいる。